ナノ粒子薬用ハイドロキシアパタイトには、次のう蝕予防の作用が認められています。
HAPのタンパク質吸着能力は一般的に知られ、古くから液体クロマトグラフィーなどで使われています。しかしその合成法(形状の制御)によって、菌 に対する吸着力が異なり、 <mHAP>のナノ粒子は優れた菌吸着力を有しています。歯みがきの際、 <mHAP>のナノ粒子は、歯面の歯垢や口腔内細菌を吸 着、除去しやすくし、口腔内環境をととのえます。
<mHAP>のナノ粒子は歯面のミクロの傷を埋めて修復し、表面を滑らかにして、歯垢や着色汚れの再付着をしにくくします。写真はブリーチング後、<mHAP>で処理したエナメル質表面を示し、同一歯のコントロール面(未処理の表面)と比べて、表面厚さの段差が観察されます。
<mHAP>のナノ粒子は、エナメル質表層下から溶け出したミネラルを補給し、初期う蝕の部位を再石灰化する作用があります。in vitroの試験では、写真のような表層下脱灰層の再石灰化作用が確認できます。なお、1980年代3ヶ所で薬事申請のために行った臨地試験では、<mHAP>配合の歯みがき剤を使ったグループは、<mHAP>抜きのコントロール群と比べてう蝕の発生率が低くなって、有意差が見られました。
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