【歯のつや】 はのつや

歯のつや “つや”というと最も身近に思い浮かぶのは、髪のつやです。

1本の毛は3層となって、中心のメデュラ(毛髄質)、その周りのコルテックス(毛皮質)、外層のキューティクル(毛表皮)からできています。健康な髪の場合、表面を覆って内部を保護するキューティクルは、無色透明で毛先に向かって密に整っているため、輝いて見えます。もしキューティクルが壊れたり剥がれたりすると、髪はパサついたり枝毛ができて、つやは消えてしまいます。

そのキューティクルは、歯のエナメル質とよく似ています。歯のエナメル質も半透明で、構成しているハイドロキシアパタイトの結晶(エナメル小柱)が規則正しく並んでいます。

光の透過性が高く、下の象牙質にあたって拡散した光が、私達の目には自然なつやと透明感として見えます。ただし、エナメル質の表面が傷ついたり、歯垢やステインが付着したり、表層下に初期むし歯ができると、歯のつやが損なわれます。髪の毛と同じように歯のつやは、健康な証拠となります。

ちなみに私達が目で「つやがある」と感じるのは、物体から反射してきた光の強弱によるもので、鏡のように“ぴかぴか”でスムースな表面は最高につやのある状態です。物体表面は、傷や汚れがついたりミクロのレベルでもざらざらになるとつやがなくなって見えてしまいます。

ですから、歯の表面もいつもきれいに、滑らかな状態にするのが大切です。