アパガード > 歯の事典 オーラルペディア > その他 > コンタクトマイクロラジオグラム
コンタクトマイクロラジオグラム(Contact Micro RadiogramあるいはContacto Micro Radiograph)とは、生物組織の薄片(非脱灰または脱灰した試料の研磨片や薄切片)をX線フィルム上に密着させ、それに軟X線を照射し、現像・定着を終え微細構造を記録したフイルムのことをいいます。
X線はその波長によって超硬X線(~0.1Å)、硬X線(0.1Å~1Å)、軟X線(0.1~10Å)、超軟X線(10Å~)に分けられます。CMRでは軟X線または超X線が用いられています。 CMRは組織内石灰化した組織の形態(例:歯牙や骨などの硬組織内の石灰塩の分布とその密度)を調べるのに適切な方法です。
その組織に含まれる石灰化の程度の差によりX線が吸収され、その結果、X線フィルム上に黒化度の違いとして得られます。
歯科領域においてはCMR像の濃淡からミネラル量の増減を評価し、初期むし歯の再石灰化の判定方法に用いられています。
黒い部分が脱灰されている部分です。
初期むし歯においては、エナメル質表層は脱灰層に比べて高い石灰化度を示しています。
Copyright © SANGI CO.,LTD. All Rights Reserved.