歯にも顎にも負担、クレンチング症候群とは? | APAGARD

歯にも顎にも負担、クレンチング症候群とは?

「クレンチング症候群」というものを聞いたことがあるでしょうか。これはストレスなどが原因でおこる、歯を強く食いしばってしまう癖などのことをさします。ただの食いしばり癖のことかと侮ってはいけません。人体にさまざまな悪影響をもたらすこともあると言われています。

こんなにある、クレンチング症候群が引き起こす症状

歯は人体の中でも、強い力が加わる部位です。ただしそれは、食事の間など24時間のなかでもほんのわずかな間のことです。
歯を食いしばる際には60kgもの力が加わることもあると言われますが、無意識に食いしばり続け歯に加わる力が常習化すると、次のようなことが人体に起こってしまう可能性があると言われています。

  • 歯の削れや欠損、亀裂、破折
  • 歯のグラグラ
  • 歯周組織にまで負担がかかり、歯周病(歯肉炎、歯槽膿漏)へ
  • 歯の亀裂から知覚過敏へ
  • 顎関節症
  • 肩こり

心当たりのある方、それはクレチング症候群のせいで起こったのかもしれません。

自己診断で確認できる、クレンチング症候群

上であげたような症状が出る前に、クレンチング症候群に対処する必要がありそうです。幸運なことに、自分がクレンチング症候群かどうかを簡単にチェックすることができます。

  • 上下の歯の噛み合わせ面がすりへり平らになっている
  • 歯と歯肉の境目に削り取られたような傷がある
  • 舌の側面に歯型がついている
  • 歯に接する頬の内側に白い線がある
  • 耳の穴から1cmほど手前にあるあごの関節を押すと痛みがある
  • あごのエラの部分の筋肉に痛みを感じる

普段の生活でここにあげたようなことが思いあたる方は、ぜひ一度歯科医など専門家に相談してみましょう。

クレンチング症候群の予防

クレンチング症候群は軽度であったり、初期の段階であれば、自分で予防することができます。

「上下の歯が接触しないことを常に意識する」、「ガムをかむようにする」、「肩・首周りの筋肉をストレッチでほぐす」、「口の中をマッサージする」などの予防法があります。

さらには歯科医院に行き、自分の噛みあわせを確認してもらうことも有効です。
歯の上下が接触しないようにマウスピースを作ってもらうこともできますから、皆さんもぜひ一度お試しください。

【関連コンテンツ】 知覚過敏ってどんな状態?
むし歯とどう違うの??

知覚過敏とむし歯は症状がとても似ているため見分けるのは難しいと言われていますが、ポイントをご紹介します。

この記事をシェアする