エナメル質は、修復できる? | APAGARD

エナメル質は、修復できる?

皆さんは「エナメル質」という言葉を聞いたことがありますか?笑顔からこぼれる白く美しい歯はとても印象的です。この白さ美しさに深く関係しているのが、歯の一番外側をおおっている、エナメル質なんです。

水晶と同じくらい硬い!?

【 写真左:水晶(イメージ画像)、写真右:エナメル質の顕微鏡画像(10万倍)。爪楊枝のような無数の「エナメル小柱」という、エナメル質を構成する結晶のかたまりが見える 】

半透明なエナメル質は、その下にある「象牙質」を守っていますが、象牙質の乳白色がこのエナメル質から透けて、歯は白く見えます。

エナメル質が傷ついていたり汚れていると、まるで擦りガラスを通してみるように、歯はくすんで見えてしまいます。エナメル質の健康が、歯の白さ美しさのポイントというわけです。

人間の身体のなかでも、一番硬いのは歯だと言われています。
実はこのエナメル質、あの硬い水晶と同じくらいの硬度を持っているんです!

ただ矛盾しているようですが、実は意外とデリケートでもあります。エナメル質の表面は一見つるつるですが、実際は細かい爪楊枝のようなエナメル小柱が無数集まってできています。
強く歯をみがいたり、硬い物を噛んだりすると、目に見えないミクロの傷がついてしまうことがあるのです。

その上、食事をすることで、口内は酸性に傾きます。
それに加え歯垢をすみかにするむし歯原因菌が出す酸によって、エナメル質のミネラルは溶け出し、「脱灰(だっかい)」という状態になってしまいます。

ダメージを受けたエナメル質、修復できる?

実は、エナメル質はこの状態から唾液の働きによって自然に修復されることがあります。

たとえば脱灰の場合、再びミネラルが補給され、「再石灰化(さいせっかいか)」されることがあります。この脱灰と再石灰化のバランスによって、エナメル質はダメージを受けても修復することができます。

ただしダラダラと食事をしたり、食後に歯をみがかず食べかすなどで汚れたままでいると、このバランスは崩れ、脱灰はさらに進み、最後には「むし歯」へと進行してしまうことがあります。

目に見える大きさの傷やすり減ってしまったり、むし歯になってしまったエナメル質は、残念ながらもう元の状態には戻りませんので、初期むし歯(むし歯の一歩手前の状態)の段階で修復させることが大切です。

白く美しい歯のポイントとなるエナメル質。健康に保ち続けるためには、良く噛み唾液のたくさん出る食事をし、毎食後は歯のケアを怠らないことがとても重要です。

mhap

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